2025/06/30
キャリーバッグ内の温度にご注意下さい🥵
🐶🐱今年の異例の梅雨明けと猛暑に要注意!
~キャリーバッグ内の熱中症からペットを守るには~
今年は記録的な早さで梅雨が明け、例年よりも早く本格的な夏が到来しました。日中の気温はすでに35℃を超える日も多く、湿度も高いため、人間と同じように、動物たちにも大きな負担がかかっています。
特に注意していただきたいのが、「移動中の熱中症」です。動物病院への通院やお出かけの際、多くの飼い主さんはキャリーバッグを利用されていると思いますが、その中の温度や湿度がどれほど上昇しやすいかをご存じでしょうか?
🌡️キャリーバッグの中は「小さな温室」
キャリーバッグは密閉性が高く、風通しも悪いため、外気温が高いとあっという間に内部温度が上昇します。たとえ短時間の移動であっても、車内や直射日光の当たる場所では、バッグの中が40℃以上になることも珍しくありません。
また、犬や猫は汗をかいて体温を調節することができないため、体に熱がこもりやすく、気づかないうちに熱中症になってしまうリスクがあります。
🧊移動時の「保冷対策」は必須!
大切な家族であるペットを守るために、以下の対策をぜひ実践してください。
✅キャリーバッグ内の保冷アイデア
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保冷剤をタオルで包んでバッグ内に設置(ペットが直接触れないよう注意)
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クールマットやひんやり素材のシートを敷く
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通気性のよいメッシュタイプのバッグを選ぶ
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冷感スカーフやクールベストを活用する(犬の場合)
✅移動前後にも注意を
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出発前に室温を下げておく(車内は特に要注意)
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日陰を選んで待機し、できるだけ短時間で移動を
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移動後は、こまめに水分補給を促し、様子をよく観察
⚠️こんな症状があればすぐに病院へ!
熱中症の初期症状には以下のようなものがあります:
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ハァハァと激しい呼吸(パンティング)
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ぐったりして動かない
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よだれが多い
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舌や歯茎が赤くなる
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嘔吐や下痢、けいれん
「おかしいな」と思ったら、すぐに涼しい場所へ移動し、水で濡らしたタオルや扇風機などで体を冷やしながら、当院へご連絡ください。
🐾おわりに
今年のように「異例の早さで梅雨明けし、高温が続く夏」には、いつも以上に熱中症対策が必要です。特にキャリーバッグでの移動中は、ペットの安全が外から見えづらいため、見落とされがちです。
ちょっとした工夫で、ペットの命を守ることができます。大切なご家族の一員であるペットたちが、この夏も元気に過ごせるよう、日々のケアと対策を心がけましょう。