ソレンシアのご紹介

日本では2023年に発売されたソレンシアは猫の変形性関節症による疼痛の緩和を目的に作られた注射薬で抗体医薬と言って従来の一般的な痛み止めと違って腎臓や消化管への負担などのリスクが少ないのが特徴です。猫はある程度以上の年齢になるとかなりの確率で身体のどこかに変形性関節症の痛みを抱えていると言われており月1回の注射で痛みを緩和することによってQOLを改善します。

さて、このソレンシアですがスコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症の痛みにも効果があるようで当院でも毎月数頭のスコティッシュフォールドにこの薬を投与していますが、全例でそれまで四肢の痛みで歩行がおぼつかなかっったり大人しかった子が走り回っているというような目覚ましい効果が出ており飼い主さまの満足度も非常に高くなっております。高齢の子で少し慎重に投与しなければいけないといった情報もあるのですがそれを補って余りある効果を感じています。スコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症にお悩みの方はご相談下さい。

骨軟骨異形成症・・・四肢の骨が腫れて増生する事により強い痛みが出ます。折れ耳のスコティッシュフォールドのほぼ100%、マンチカンに発症することが多い遺伝性疾患で現状で根本的な治療法が無く疼痛緩和が治療のメインとなります。