2023/09/21
抗ウイルス薬(レムデシビルおよびGS441524)によるFIPの治療を行っています
大阪府豊中市のハッピー動物病院です。当院では抗ウイルス薬(レムデシビルとGS441524)による猫伝染性腹膜炎(以下FIP)の治療を行なっています。
長らくFIPは有効な治療方法もなく、発症するとほぼ100%の猫が亡くなってしまう不治の病として扱われてきました。しかし、2018年に抗ウイルス薬によるFIP治療の報告が初めて出て以来、FIP治療のデータが多く出てくるようになりました。当院でも海外で製造された正規品のFIPに対する抗ウイルス薬(レムデシビル注射薬および経口GS441524製剤)を輸入することが可能となりましたのでそれらの薬を用いた治療を行っています。
このレムデシビル・GS製剤による治療の効果は非常に高く当院では治療を行なった90%以上の猫が寛解状態(見た目上病気が無くなる事)まで治癒し治療後の再発率も10%以下となっております。治療ご希望の方は以下の記事をご覧いただいた上でご相談下さい。
FIPの診断と治療についての詳しい内容はこちらを参照下さい。
FIPとその診断について(https://www.happy-ac.net/blog/1298)
当院で行うFIPの治療について(https://www.happy-ac.net/blog/1301)
追記(2023.9.21)
当院でFIP治療を行なった猫の症例数が50頭に達しました。現在、47頭の子が元気に暮らしており治療終了後の再発に関しても1頭のみとなっておりその1頭も再治療により回復しています。
FIPの治療をご希望される方へ
※FIP治療をご希望される方はお問い合わせの前に必ず上記の記事をお読み下さい。
※FIP治療は事前にお電話によるカウンセリングを行います。まずは診療時間内にお電話を頂きスタッフにFIP治療をご希望の旨をお伝え下さい。その際①飼い主様のお名前②猫ちゃんのお名前③品種④性別⑤年齢(月齢)⑥体重⑦お住まい⑧お電話番号⑨簡単な現在の状況(食欲・活動性の有無・排泄の状態)をお知らせ下さい(但し病院混雑時はお名前とお電話番号のみを伺わせて頂く場合がございます)。後ほど改めて獣医師よりお電話をおかけしてカウンセリングを行います。
※治療内容や費用についてのご相談の際も上記の手続きが必要となりますスタッフにその旨をお伝え下さい。
※輸入薬を使用する為、在庫状況によってはお薬をすぐにお出し出来ない場合がございます。必ずお問合せの上ご来院下さい。
※お薬をお出し出来るのは当院を受診した猫ちゃんのみとなります。お薬のみのお渡しは出来ませんのでご注意下さい。
現在の在庫状況・受け入れ状況
レムデシビル・GS製剤共に充分な在庫があります。2023.9.21
患者様をご紹介頂く動物病院の方へ
血液検査・症状・シグナルメントなどよりFIPが強く疑われるものの、ドライタイプ・眼型・神経型FIPなど確定診断が難しい場合は確定診断にこだわらず数日間の試験的治療を行うという流れが世界的にも主流となっております。その時点での検査結果等を添えてご紹介下さい。